熱帯夜は厳しい。
  温度較差が4、5℃ということになる。
  このような日の日中は「紫外線」も強い。
  こんな時期に白菜の種でも蒔けば、
  ほとんど「ナンプ病」で全滅。

  ランは、白菜から見ると強い!!
  ランに病気がかかるというのは、
  相当株が弱っている証拠である。

   ランがもっとも弱るのは「葉の温度」が高温になった時。
   これを・・・どうやるかが・・・一番問題。
   夏の温度対策は、これまでのラン栽培は、
   ほとんど間違い。
   温度対策は光対策でもあるからである。

  夏の温度対策には
    気化熱。
    顕熱。
    潜熱。
 この三つの熱を研究して潅水しなければならない。

  ○ 気化熱
      庭に打ち水した時涼しく感じられる。
  ○ 顕熱
      対流による温度の低下。
      スープが自然と冷めてゆく・・・。
  潜熱
     空気の水蒸気に含む熱。
     これが夏の夜の蒸し暑い・・・・湿気。

 この温度の高い水蒸気を含んだ空気が、ラン栽培場にあれば、充満していれば、
 ランは非常に弱る。元気がなくなる。根は吸水しなくなる。夏負け!!
 この状態に紫外線が当たれば・・・・ランは気息奄奄・・・。

 このような日は、夕方空気に潅水すること!!
 冷たい水蒸気の潜熱を含んだ空気と入れ替えること!!
 ウオータースペースに水を注ぎいれる潅水では、ランは作れない!!
 スコールというのは空気を濡らす。
 つまり、空気に潅水しているのである。
 この時期の潅水というのは、ランに水を与えるのではなく、
 空気に潅水する気持ちで行なうのが良い。
 そうすると、自然に葉も濡れ、葉は漏斗となり、水を受け取り・・・・
 株元にコロコロと流し落とす。
 これこそ、自生地のスコールである。
 葉が元気がなく垂れているようでは・・・漏斗の役目は出来ない。
 夏に、葉がピンと立っているようであれば成功である。

 SUGOI-neなら、無造作にピンと立つ
 元気。
 だから、毎日、夕方・・・空気に潅水できる。
  水は100℃以下の温度でも水蒸気になり空気に含むことが出来る。
  この法則を潅水に利用する。
  ランの自生地のスコールというのは、山、森全体の水蒸気、潜熱の交換、変化を
  行っている。
  
  栽培場の空気に含む「潜熱」がポイントである。
  扇風機とは異なるやり方である。扇風機では潜熱の交換は出来ない。


  

 エビネ。宇井清太のエビネ栽培法は完璧。
 これまでのエビネ栽培をSUGOI-neで根底から変えることになった!!

 エビネ栽培家で・・・葉の検温した人・・・・これまでいたか?
 新しい栽培法の確立というのは、そういうところから道が拓かれる。
 そういうことである。業界の中からは生まれない!!


 権威者というのは、大抵新しい素晴らしいものを否定するものである。
 旧守派になる。改革も革新も嫌う。
 足もとを守ることに汲汲となる。
 それでは、進歩を阻害する、発展を妨げになる人である。

 ラン界はどうか?
 宇井清太はそういう人とはなじまない。
 何も生まないからである。

 
 
 SUGOI-ne栽培満2年のパフィオ。
 このスゴイ生育、芽だしなら・・・文句」あるまい。
新芽4本。
 名品を短時間に無造作に増殖できる!!

 根本をつかんで栽培すれば・・・難しくはない。原種ごとの枝葉末節の変化はなんとでもなる。
 根本は「ラン菌」。モンスーン気候。
 ラン菌のいないコンポストでアレコレ言っても、的外れである!!

    この写真は7年5月28日 月曜日 の早朝撮った。
    宇井清太のラン栽培は余りに面積も株もあるから、一年中ハウスの中である。
    山形の村山盆地の夏は、日本屈指の猛暑である、風がない!!
    ハウスの中は・・・毎日40度近い。
    それでも、マスデも、パフィオも、エビネも、当然Cymbidiumも元気。
    無造作に作れる!!
    紫外線、散光、葉の検温によるペクチン潅水法の潅水。
    温度上昇速度、養分の転流温度・・・・・
    生育を阻害する要因は多々ある。
    それを一つ一つ潰してゆく。
    複合した相乗効果で・・・・夏を乗り切ってゆく・・・。
    それにSUGOI-neの養分とラン菌の働きが加わった。
    鬼に金棒とは・・・・こういうことである。

   
   こういうことがSUGOI-ne、スゴイネである。
    こういうことであるが、この意味を理解しないで、SUGOI-neにアレコレ言うものがいるが、
    全然的外れの評論でしかない。

   視野の狭いものは全体像も、未来を洞察することも出来ない。
    「淘汰」されることになろう。


   

 葉の厚いランも、薄いランも無造作に作れる。

 唯、このやり方は・・・・
 突然行ってはならない。

 紫外線カット、散光を完全に行った上で行うこと。
 5月から一貫した栽培大系で行うこと。

 紫外線ガンガン、直射光線ガンガンで、
 弱った葉に行ってはならない!!

 日中葉の温度がポカッとするようになったら、夕方葉に冷水をかけて、
 朝の温度まで冷やす。
 大体18℃位まで・・・・。
 この温度まで冷やすと、日中光合成で葉に合成された澱粉が、
 速やかに他の組織に転流されることになる。
 この養分転流の適温が・・・・夕方の潅水の主な目的である。
 葉に潅水すれば、葉は雨水を集めて根元に流し落とす漏斗だから、
 必然的に葉を伝い落ちて根元に落ち根のペクチンを融かして柔組織に貯蔵される。
 SUGOI-neは、この毎日繰り返される夕方の潅水ができるように作ったコンポストである!!
 夕方潅水しない人はSUGOI-ne栽培では失敗する。
 「キノコ」が生えてくる!!
 
 SUGOI-neは自生地における夕立を想定したコンポストである。
 だから、毎日、葉の温度を調べたことない人は失敗する。
 何十年ランつくりしていても・・・ランの葉の温度も知らない人がほとんど。
 それでSUGOI-neで植えても素晴らしい生育どころか、
 キノコで大失敗する。
 キノコ菌糸による「カツオブシ」製造でオシマイ。

 SUGOI-neは単なるコンポストではない。
 いいところだけつまみ食いしても・・・・作れない。
 ラン歴数年から10年の中途半端な人ほどSUGOI-neで失敗する。
 少しばかり枝葉末節の屁理屈を言えるようになると失敗する。
 宇井清太の話を・・・・軽く聞き流す。
 必ず・・・乏しい知識の中から反論の種を探し出す。
 己の知識のなさを公開するみたいなものではある。
 ランはコワイ植物である。
 

 

 朝5時 毎日葉の温度を指で検温する
 これでランと感性を同じに共有する。

 この温度、冷たさを覚えておく。


 昼頃、葉の温度を調べる。
 ポカッと温かい。
 大体桜満開1ヶ月後あたりから
 日中葉が温かくなる。
 犬が舌出してハーハー
 して体温を下げる時期と、
 ランの葉の温度が高くなる時期は
 ほとんど同じ。

 真夏なら、もっと、もっと高くなる。

 この葉の「検温」を行って潅水する「ペクチン潅水法」。
 それにマッチしたSUGOI-neの開発。
 それは、 宇井清太がCymbidiumのモンスーン気候、四季の変化に対応した葉の進化からが考えたものである。
 若し、宇井清太がカトレア、パフィオの世界で生きてきたら、この技術も、SUGOI-neも考えること出来なかったかもしれない。

 
 45年前、Cymbidiumを選んでよかったと思う日々である。
 何を選択するかで人生は浅くもなり深くもなるからである。


     

 宇井清太はCymbidiumの世界で45年生きてきた。
 なぜ、Cymbidiumなのか?
 山形の気候の「適地適作」がCymbidiumだからである。
 それだけではない。
 45年前。
 Cymbidiumを研究すれば、ランの全てがわかると思ったからである。
 なぜか。
 Cymbidiumは四季の変化の下で進化した 春夏秋冬。
 雨期乾期。
 長日、短日。
 この三つの変化というのは、地球上の自然環境の変化の
 全てを含んでいる。
 Cymbidiumは、その変化の全てに適応するように進化した。
 カトレアはどうか?
 コチョウランはどうか?
 ・・・・・
 よーく考えてみてください。
 Cymbidiumの自生地は南緯、北緯の幅が極めて大きい。
 それから見るとカトレアは狭い。
 雨期、乾期だけである。

 
 さらにCymbidiumにはマヤランという「腐生ラン」まである。
 そこまで進化の幅を広げた。
 カトレアにも、パフィオにも、コチョウランにも、
 デンドロにも「腐生ラン」は存在しない。
 それは、進化の幅が小さいという証明である。

 そいう意味で宇井清太はCymbidiumを研究してきた。
 Cymbidiumを極めれば、単純なカトレアもコチョウランも、
 パフィオも、デンドロも、Cymbidium研究の中の一部の
 技術で栽培出来るからである。


 こういう視点、観点を宇井清太はしている。
 パフィオを研究しても、ランの全体像は見えない。
 カトレアを研究してもランの全体像は見えない。
 どこかが「欠落」している。

 「腐生ラン」の「炭素連鎖」「炭素循環」。
 SUGOI-neを開発できた背景に、
 Cymbidiumマヤランの「腐生」の養分吸収があった。

 つくづくCymbidiumを研究してきてよかったと思う。

 蘭は、Cymbidiumに始まってCymbidiumに終るのである。
 ラン界の中にはCymbidiumはランでないという者もいる。
 メリクロンで産業になり普及したことと、
 ランの進化の究極とは論点も視点も異なることである。
 ランはカトレアに始まってカトレアに終るのではない。
 パフィオに始まってパフィオに終るのではない。
 なぜなら・・・進化の全貌を内包していないランだからである。
 「腐生ラン」がない属。
 全貌を語れない。

 
 

 宇井清太のラン栽培の「秘技」には・・・「葉の温度」の検温とペクチン潅水法がある。
 いづれも、世界のランの本には一行も書かれていない技術である。
 SUGOI-neで植えたから、即、それだけで素晴らしい生育などしない。
 SUGOI-neで成功するには、さらに高度な知識と技術が要求される。
 これまでの「経験」は・・・・大きく誤ってはいないか。
 再検討する時期に来ている。
 ラン菌の削除されたコンポスト。
 イジメのラン栽培法。

 SUGOI-neは活き活き喜んで花開く栽培法である。
 その一つの宇井清太の秘密の技術とその理論を公開する。
 

 

  夏・・・・・
   必ず葉の温度を検温すること
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